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300日問題とは?⑨その他の行政サービス

母子健康手帳の取得は、妊婦・乳幼児の健康診査、病院の受診、予防接種を受けるときなどに必要となります。母子健康手帳の交付には、住所要件がありませんので、戸籍及び住民票における記載の有無にかかわらず、当該市町村に住んでいることの確認が取れれば取得することが出来ます。

国民健康保険証は、300日問題でやむを得ず出生届をしていない場合などには、調査により出生証明書記載の住所に住んでいることなどが確認されれば、取得することが出来ます。

児童手当や児童扶養手当についても、出生証明書により、子及びその母が確認でき、かつ、当該子が国内に住んでいることなどが確認出来れば受給することが出来ます(所得制限など他の要件を満たす必要はあります。)

その他、予防接種や乳幼児健康診査なども市内に居住していれば受けることができます。無戸籍だからとあきらめずに、各種窓口にご相談してみてください。

300日問題は、何よりも生まれてくる子に大きな影響を及ぼします。出生届を出さず、無戸籍のまま放置するのではなく、我が子の健全な成長のため、親が出来る限りのことをすべきです。裁判所での手続きなどご不明のことがあれば、いつでもご相談をしにいらしてください。